笑いの話が出たついでに、あくびと眠りの関係についても述べてみましょう。
仕事や勉強に疲れを感じたとき、自然にあくびをすることがあります。
そのとき、あくびを"眠りの要求"だと考え、「うーん、寝不足のせいかな」と思うのがふつうです。
しかし現実には、たっぷり睡眠をとった日でもあくびは出ます。
人によっては、ソファー ベッドで眠りすぎた日ほどよく出ます。
これは、あくびが、実は眠気とはまったく無関係であることを示しているのです。
あくびは、神経の覚醒作用なのです。
身体のなかで酸素が不足してくると、疲労の原因である乳酸が全身にたまってきます。
すると、「酸素が欲しいので、呼吸を変えてください」と脳が身体に命令を発します。
身体はただちにアクションを起こす。
五体を思いきり伸ばし、自然に胸を張る姿勢をとる。
・・・このときに、多量の酸素を体内にとり入れるのです。
つまり、あくびによって神経が覚醒するのであって、あくびが出たから眠りを要求していると考えるのは間違っています。